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「サフィール踊り子って、子連れで乗っても大丈夫なの?」
2026年8月、小学3年生の息子と1歳の下の子を連れて、伊豆・伊東への1泊2日で往復ともサフィール踊り子に乗ってきました。この列車、普通車が1両もありません。全車グリーン車以上という、JR東日本でも特別な特急です。「高そう」「静かにしていられるか不安」と思う気持ちはよく分かります。結論から言うと、子連れにとってはむしろ乗る価値のある列車でした。ただし予約は想像以上に手ごわいです。実際に乗って分かったことを、失敗も含めて正直に書きます。

先に一番大事なことを言うと、我が家は東京駅から乗れませんでした。夏休みの土曜日は甘くないです。その回避策も書きますね!
サフィール踊り子は「普通車がない」特急

まず車両の構成から。サフィール踊り子はE261系という専用車両の8両編成で、定員は164名です。座席の種類は3つあります。
| 号車 | 座席 | 特徴 |
|---|---|---|
| 1号車 | プレミアムグリーン(20席) | 1+1列。座席が窓側に回転する。天窓あり |
| 2〜3号車 | グリーン個室(各20名) | 1〜4名用と1〜6名用の2タイプ |
| 4号車 | カフェテリア | 座席なし。事前予約制 |
| 5〜8号車 | グリーン車(計104席) | 2+1列。5号車はバリアフリー対応 |
つまりどの席を選んでも、乗車券+特急券+グリーン料金がかかります。ここが普通の踊り子号との決定的な違いです。金額は改定されることがあるので、最新の料金はJR東日本の公式サイトでご確認ください。「高い」のは事実ですが、後述するとおり子連れにはその金額で買える価値がちゃんとあります。
【失敗談】東京駅から乗れなかった|横浜まで出て乗車した話
ここが今回一番の学びでした。夏休みの土曜日、東京駅発の席は押さえられませんでした。空いていたのは横浜からの区間だけ。仕方なく、自宅のある千葉方面から総武線快速のグリーン車で横浜まで出て、そこからサフィール踊り子に乗り継ぐルートに変更しました。
結果的に、これは覚えておく価値のある回避策でした。実際の所要時間は横浜12時58分発 → 伊東14時16分着で、約1時間20分。東京駅から乗るより短くなりますし、乗り継ぎも横浜駅なら移動距離が知れています。「東京から満席で諦める」前に、横浜発なら空いていないかを必ず確認してみてください。
- 横浜発を狙う:東京発が満席でも横浜からなら空いていることがあります。帰りの上りも熱海・横浜・品川に停まるので、乗り降りの選択肢は意外と広いです。
- 総武線快速のグリーン券はSuicaで買える:券売機で路線名を選び、新規を押してICカードを挿入すれば購入できます。処理中はカードを動かさないこと。子連れで慌てると失敗しがちなポイントです。
- グリーン券は乗る前に買う:車内でも買えますが割高になります。ホームの券売機で先に済ませておくのが安心です。
個室は「えきねっと」で買えない|予約の落とし穴
子連れなら真っ先に狙いたいのが2〜3号車のグリーン個室です。ところがこれ、えきねっとでは購入できません。みどりの窓口か指定席券売機での購入が必要です(JR東日本公式サイトに明記されています)。ネットで探して「空いていない」と思っても、実は買い方の問題だった、ということが起こり得ます。
ちなみに我が家は日光方面でスペーシアXにも乗っていますが、東武は予約開始が乗車1か月前の午前9時、JRは午前10時と開始時刻が違います。両方を候補にしている家庭は、ここを取り違えると1本分出遅れます。スペーシアXの争奪戦については「スペーシアX子連れ乗車記」に詳しく書きました。
往路と復路で混雑が別物|上りの予約と在来線乗り継ぎの実践メモ
今回の往復で印象的だったのが、行きと帰りの混雑の差です。往路(土曜)の車内は空いていてのんびりできたのに、復路(日曜午後の上り)は車内アナウンスで「本日満席」と流れるほどでした。行きが取れたからと安心せず、帰りの上りこそ早めに押さえておくのが安全です。
その帰路の予約で実践して正解だったのが、1号車の最前列を押さえることです。前に座席がないぶん足元が広く、ベビーカーを置くスペースとして使えました。ベビーカー連れで席を選べるなら、最前列は狙う価値があります。
また、横浜までの在来線区間(2階建てグリーン車)でも学びがいくつかありました。
- 普通列車グリーン券は駅の券売機でSuicaに載せる方式です。発車直前でも買えましたが、子連れでは余裕を持って買っておくべきだったと反省。なお、座席上のリーダーにタッチする係は小3の息子に任せると大喜びでした
- 往路は在来線の遅延に途中駅での車両点検が重なり、到着時間が読めなくなってヒヤヒヤ。横浜乗車プランでも、在来線側にたっぷり余裕を持たせるのが教訓です
- 横浜駅では行き先表示を確認せず反対方向の列車に乗りかけました(直前で気づいてセーフ)。子連れ大荷物での乗り間違いは復旧が大変なので、乗る前にひと呼吸おいて確認を
- 在来線の長い区間は、パンやスナック菓子などのおやつが子供の機嫌維持に効きました
ちなみに今回の伊東での1泊は、駅から徒歩圏内の宿に泊まりました。宿の様子は「ラフォーレ伊東温泉 湯の庭 子連れ宿泊記」に、翌日に港から乗った遊覧船の様子は「伊東の遊覧船はるひら丸 子連れ乗船記」にまとめています。列車・宿・遊びをセットで計画するときの参考になればうれしいです。
プレミアムグリーンに乗ってみた|1+1列で座席が回る

帰りは1号車のプレミアムグリーンに乗りました。座席番号は3のA。1+1列なので、通路を挟んで片側1席ずつしかありません。
座ってまず息子が言ったのが「飛行機のビジネスクラスみたい」。実際、座席はかなり広く、足も伸ばせます(さすがに完全に水平にはなりません)。そしてリクライニングを後ろの人に気兼ねせず倒せるのが、子連れには地味に効きます。普通の指定席だと「後ろに人がいるから」と遠慮して、結局子供の姿勢が定まらないんですよね。
面白いのが座席が窓側に回転すること。海側に向けて座ると、視界いっぱいが相模湾になります。息子は「水が見える側だ!」と大喜びで、伊豆の海岸線をずっと眺めていました。
【注意】充電できない席がある
これは乗ってから気づいて驚いた点です。席によっては充電ができませんでした。子連れの移動でスマホの充電が切れると、乗り換え検索もきっぷの表示もできなくなります。モバイルバッテリーは必ず持参してください。これは「あると便利」ではなく「ないと困る」レベルです。
乗ったらまず覚える|トイレとカフェの号車

車内アナウンスで案内される情報のうち、子連れが最初に把握すべきなのはこの2つです。
- トイレは2号車・3号車・5号車・7号車。5号車にはバリアフリートイレがあります
- カフェテリアは4号車
- 車内はデッキ・トイレを含めて全面禁煙、全席指定で自由席はありません
- 無料Wi-Fiが使えます(我が家は問題なく接続できました)
1号車に座ると、トイレは2号車まで移動することになります。子供に「行きたい」と言われてから探すと間に合いません。乗車直後に「一番近くて使えるトイレはどこか」を親が確認しておく。これは東武100系スペーシアの個室に乗ったときにも痛感したことで、特急に乗る日の我が家のルーティンになりました(その話は「スペーシア個室は子連れの正解」に書いています)。
サフィール踊り子以外の特急も含めて、個室・トイレ・ベビーカー・荷物の置き場所を比較したい方は、子連れ特急の座席選び完全ガイドもあわせて確認してください。
カフェテリアは事前予約制|幼児連れは行くべき?
4号車のカフェテリアは事前予約制です。車内アナウンスでは、予約している人はチケットの画面を用意して、時間になったら移動するよう案内がありました。ヌードルなどの提供もあるようです。
正直なところ、1歳児を連れて別の号車まで移動して食事をするのは、我が家にはハードルが高めでした。小さい子がいる場合は、席で食べられるものを持ち込む方が現実的だと思います。上の子だけ連れて行く、という使い方なら十分アリです。
車内販売のおみやげは「名入り袋」がうれしい
車内販売でおすすめとして案内されていたのはサフィール踊り子オリジナルのドリップコーヒーとハーブティー。買うと「サフィール踊り子」と名前の入った袋に入れてもらえます。これがちょっとしたおみやげになりました。
一方で、グッズ類はクリアファイルくらいしかなく、乗り物好きの息子は「もっと種類があればいいのに」と不満そうでした。鉄道グッズを期待していくと肩透かしかもしれません。
乗ってから気づいた小ワザ|座席の回転・A席・洗面台

プレミアムグリーンの座席は手動で回転させられますが、これがけっこう力の要る作業で、小3の息子の力では回りませんでした。窓側に向けると景色は最高になる一方、向きによってはテーブルが使えなくなり、飲み物やお菓子を置きにくくなります。回すなら「景色の時間」と「食べる時間」を分けるのがおすすめです。
細かいところでは、荷物やおもちゃは座席の後ろのすき間に置けたので、足元を広く使えました。ほかにも、乗ってみて初めて気づいた子連れ目線の小ネタを挙げておきます。
- A席は海が見える側です。熱海付近では新幹線も見えて、乗り物好きの小3の息子には二度おいしい窓側でした
- トイレの洗面台は手を乾かす送風が出ます。これが子供にはちょっとしたアトラクションになりました
- 車内販売は売り切れが早いので、欲しいものがあるなら早めの注文が吉です
停車駅と、伊東駅の降り方

下りの停車駅として案内されたのは、熱海・伊東・伊豆高原・伊豆熱川・伊豆稲取など。上り(東京方面)は熱海・横浜・品川に停まります。停車駅が少ないぶん、体感はあっという間です。息子も「もう熱海?早い」と驚いていました。
伊東駅は1番線着で、出口は左側。到着の約3分前にアナウンスが入ります。ベビーカーと荷物をまとめる時間を考えると、この3分はけっこうギリギリです。アナウンスが入る前から動き始めるくらいでちょうどいいと思います。
ちなみに帰りの品川と東京では、品川の方が乗り換えがラクでした。東京駅は乗り換えの移動距離が長いので、ベビーカーがあるなら品川で降りる選択肢も検討する価値があります。
子連れで乗ってみて一番よかったこと
下の子が、乗車中ずっと爆睡してくれたことです。到着してから元気全開になり、そのあとの行動がスムーズでした。特急の移動時間を、そのまま昼寝の時間に充てる。この組み立てができると、子連れの旅は驚くほど回りやすくなります。座席が広くて静かなサフィール踊り子は、この作戦との相性が抜群でした。
もうひとつ。我が家は以前、伊豆方面へ車で行って渋滞にはまり、帰りが夜遅くなったことがあります。夏の伊豆は道が本当に混みます。渋滞のストレスをゼロにできるという意味でも、電車で行く価値は十分にありました。
よくある質問
Q. 子供料金はかかる?
A. 座席を使う場合は子供にも運賃・料金がかかります。全車グリーン車以上なので、その分の負担も発生します。金額は改定されることがあるため、公式サイトでご確認ください。
Q. ベビーカーは持ち込める?
A. 我が家はベビーカーを持って乗車しました。座席が広いので足元の余裕はありますが、置き場所は座席の種類によって変わります。荷物が多い日は、個室が取れると一気にラクになります。
Q. 満席で取れないときは?
A. 我が家のように横浜発の区間を狙うのが第一手です。それでも取れなければ、通常の踊り子号や、熱海まで新幹線で出て伊東線に乗り換える方法もあります。全席指定で自由席がないため、特急券なしでは乗れない点にご注意ください。
まとめ|移動そのものが旅のイベントになる
サフィール踊り子は、確かに安くありません。でも座席が広く、静かで、リクライニングに気を遣わなくていい——この3つは、子連れの移動では料金以上の価値があります。何より子供にとって、濃紺の特別な列車に乗ること自体が旅のハイライトになりました。
予約は1か月前の午前10時から。個室はえきねっとでは買えません。東京発が満席なら横浜発を確認する。この3つを押さえて、ぜひ挑戦してみてください。


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